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ワインの飲み頃5

やっとボルドー(右左岸とも、もちろんスーパーセカンド等を含むグランヴァンを除く)の1997が飲み頃を迎えている。

一年ほど前までは1994がその最盛期にあったがもうほとんど見当たらない。

次は1999が飲み頃を迎え、次は1998、次は2001、それからは
1995か2004か今の時点では判断が難しい。

飲み頃とひとくちに言っても、なかなか分かりづらいもの。

簡単に言ってしまえば「進歩と調和(バランス)」まるで昔のEXPOのテーマみたい。

渋すぎず、酸っぱ過ぎず、甘すぎず、鮮度のある果実の風味を持ち、心地よい程度のアルコールを含み、加えて、旨味が適度にあり、香り味ともに複雑性(ブドウ本来にないもの)を持っている。

といったところ。

リーデルならヴィノムのボルドーグラスでピッタリ合う感じ。

ぜひ弊店にてお試し下さい。 店主 那須


ワインの風味(香りと味)その9

またまた、ブラインドテイスティング

今回は特に変わった風味のワイン達。

それは黒ブドウから作られた白ワイン。

ロゼではない黄緑色の色調的には全くの白ワイン。

これまでピノグリやゲヴルツ、甲州といった紫を帯びたブドウのワインは経験したものの、全くの黒ブドウから作られる白ワインは初めての経験だった。

シノンで有名なクーリー・ドゥテイユのBlanc de Franc、ネーミング通りのカベルネ・フランから作られる白。

まるで日本酒や甲州を思わせる香り。焼き芋を連想させる香りもあり、全く判別不可能。

なるほど、ラベルにある今までにない白ワインの香りとは文字通り言いえて妙。

もうひとつは、ドイツのシュペートブルグンダーから作られた白、ゼクトのアサンブラージュ用に作られたワインをそのまま瓶詰め。

辛口のシュナンブランやグリュナーフェルトリナーを連想させる香り。しかしこれも皆目見当も付かない。

ドイツのヒントと微かに頬に感じるタンニンから、ピンと来た。ピノノワールの白。

しかしヒントがなければ五里霧中。

これもネーミングが面白い「Jeux」フランス語で「遊び」。
確かにしたたかに弄ばれました

ロゼワインのブームの次は赤ワイン品種からの白ブーム到来かも。

ますますブラインドは難しくなる・・・・・。

そしてますます面白くなる。


料理とワインその3 

旬の浅蜊とやや走りの蛤。

シャブシャブで楽しむ。

桑名の「日の出」はつとに有名である。

その出汁や方法を自宅で再現。

材料に新鮮な生きの良いものを選ぶのはもちろんのこと

鰹と昆布の割合が旨い出汁の秘訣。

さて、ワイン。今回はムルソーとモンラッシェ。

いずれも2001年のコントラフォン。

ムルソーはミネラルと酸のやや穏やかなシャルムを選択。

出汁の旨味とまろやかさに貝のミネラルのバランスを考慮。

グラスはリーデルソムリエシリーズとヴィノムのモンラッシェの比較。

果汁・エキス分と酸、ミネラルのバランスの良さは圧倒的にソムリエ。

ヴィノムでは全体に輪郭がぼやけ、希薄な印象を受ける。

浅蜊と出汁のミネラル・アミノ酸と塩分にムルソーシャルムは
素晴らしいハーモニー。余韻の長さも申し分ない。

蛤はまだ成長しきっておらず来月あたりがピークか。しかし、それなりにヌメリとコクのある味わいは楽しめる。

ワインは浅蜊の場合、より古い熟成したものが望ましい。
2001年ではやや物足りない。風味も良作年の熟成香であるアーモンドロースト状のナッツ等より、並作年の持ち味である麦芽糖や昆布飴を連想させるものがふさわしい。

モンラッシェもグラスはやはりソムリエ。以前にも1993を試したが、今回もやや残念な結果に終わった。畑の位置、樹齢、台木、クローン、醸造法と様々な憶測が尽きない。

ムルソーの出来具合と比べると、決定的に何かが足りない。
凝縮度が低い。

DRCほどのものは求めずも、名に恥じない密度の高い輝き・煌きが欲しい。

シャブシャブの締めくくりは雑炊。これは最高。日頃のダイエット志向も忘れ、お替り。





料理とワインその2 

 今回は焼き鳥。

塩で白、タレで赤とはよく言われること。

鳥皮の塩、オーセンティックなシャブリで合わせるも、追いつかない。

あまりの脂の多さにシャブリの酸でも足りない。

ここは、赤の登場。

Ardeche Gamay 2006 Vieilles Vignes。

適度なタンニンでそつなくこなすものの、やはりやや押されぎみ。

Col D'orcia Brunello di Montalchino1997。

炭火の風味と脂、皮の旨味とまさに一体感。

炭火のグリエはやっぱりトスカーナとしきりに納得。




ワインの鉄人その2

 ワインの鉄人第2回目。

今回は手ごわいライバル伏見のマルカッサンも参加。

白、黄金をやや帯びた黄色の色調。

果実味の凝縮と中庸なあまりするどくない酸。

ミネラルは石灰とシリカのバランス良く量的にも充分。

余韻の長さも香り・味両方が10秒以上。

シャルドネには違いないが、フレイヴァー(味臭覚)にトロピカルなパイナップルを感じる。

小生はカリフォルニア・ソノマ・シャルドネ2007造り手解らず。

伏見のマルカッサンはマコン・シャルドネ2007 ギュファン エナン

答はBatard Montrachet 2007 Vincent Morey&Sophie

両人とも品種・収穫年は当たったもののここは、イーブン。

やはり、マルカッサンは手ごわい。

赤 とても深いガーネット。エッジの紫の色調も濃い。

フレンチオークの新樽の香り、ゼラニウム、プルーン、カシス。

アタックは色調からの想像より中庸、展開は豊かでなめらかなタンニンと酸。果実味の凝縮も高く、カシスより熟れた桑の実のニュアンス。

余韻にスーボワも感じられ、畑の黒い土を連想させるフレイヴァー(味臭覚)。

チリの極上メルロ2008と回答。カルムネールも候補に挙がるが、なんといってもタンニンのしなやかさが決めてだった。

伏見のマルカッサンはイタリア・トスカーナ、カベルネ55%・メルロ30%・サンジョベーゼ15%と回答。

答はカリフォルニア・ナパ・ラザフォードベンチのCorison2002 Cabernet Sauvignon。

これも引き分けとなり鉄人誕生は次回持ち越し。

次回も伏見のマルカッサンとの戦いとなる。

参加者の中で赤をフランス・マルゴー・シャトー パルメと答えた方があり、現在の造り手はカリフォルニアを経てオルネライアを手がけていた某氏。そしてこの赤には確かにChateau Palmerを彷彿とさせるものがあり、「ワインのアルミ人」の称号を送りました(笑い)。

はずれのオマケワインはイタリア・ボルゲリのMasseto 1997と
Rocca di Fassinello 2004どちらも秀逸でした。

それにしても、カリフォルニオアのナパのカベルネは、スクリーミング・イーグルが代表するようにもう昔のカシスジャムや桑の実とバニリンにミントのモンスターではない。

その独特の凝縮と複雑さは、メルロを思わせるカベルネ。それも極上のメルロに違いない。



ヴォーヌロマネとジュヴレイシャンベルタン

 最近見つけとても気に入っている生産者ファヴリスマルタン、シェはヴォーヌロマネにありそれまで手に入ったのは
ジュヴレイシャンベルタン2004のみ、サプライヤーにヴォーヌロマネを探して欲しい旨お願いするも日本在庫なしとの答をもらったのは2ヶ月前。

ところが先週になり2007年のヴォーヌロマネが入荷の知らせ。

待ちに待ったお楽しみ。

まだ状態が落ち着かなく、パフォーマンスは70%。

でも、小生の悪い癖我慢ができない。

たまたまお越しいただいた馴染みのお客様と同一生産者・原産地違いのテイスティングの始まり。

どちらも若いワインのため、SCHOTT ZWIESELのエノテカグラスで開始。

しかし、2007はやはり年並みの凝縮のため、これのみRIEDEL GRAPE PINOT NOIRに変更。

ジュヴレイのダージリン(マスカット)とサクランボの香りに対し、ややアリエールの新樽の香りが先行するもののドライの梅干が高く立ち上るヴォーヌロマネの香りに納得。

どちらも低温マセレーションの綺麗なタンニンと色素をバランス良くもち、フィネスを纏った最高のワインの範疇だ。


ワインの風味(香りと味)その8

20年前ホテルのソムリエ時代にボージョレーの生産者とSOPEXAのパネラーとして対談をしたことがあった。

ボージョレーの香りは、ヌーボーならイチゴや若いバナナに例えられることが多い。

このときのテイスティングはムーランナヴァンだった。

「スミレの香りがします」と小生。

いや、これは「PIVOINE」と生産者。

ピヴォワンヌとは・・・・・。

「これくらいの花で赤と白がある」と身振り手振りで生産者。

日本語では何というか答えられる人がいない。

あれから探しつづけた香り。

それは牡丹。

奈良は葛城、当麻寺にて、咲き誇る牡丹園の中に見つけた。

あの時のボージョレー・ムーランナヴァン。

折口信夫と中将姫に感謝。

落ち着いた大人の女性を連想させる素敵な香りでした。


自然派ワインその2

 ビオディナミとビオロジックを比較すると、ビオディナミの化学物質の排除や天体の運行に合わせた農事にくわえ、天敵利用による害虫駆除など、およそ自然の恩恵に預かってのブドウ栽培に敬意の念すら抱きたくなる。

いろいろな逸話に事欠かないビオディナミであるが、なかでもビン詰めの話はなかなか面白い。

北半球ではだいたい3月〜5月に瓶詰は行われるが、その際に必ず満月の頃を選ぶ。これは液体の膨張とも関係があるといわれているが未詳である。

しかし、分野は全く違う芸術それも能の世界。鼓の音色は満月の日が一番鳴り響くという。

自然の恩恵の中で自然に導かれ生きることは洋の東西を問わずわれわれ人間の歩んできた道である。

科学の世界でも話題のブラックマターの存在がスーパーカミオカンデで明かされようとしているが、これとて自然界のほんの一面を人間が懸命になって追い求めているに過ぎない。

物質の最小構成要素である素粒子を確定しブラックマターを発見できたとしても、生命の誕生の説明にはたどり着かない。

生命を思うとき、自然に挑む人間ではなく自然に頼る人間として在りたく思う。

ビオディナミにまさる農法はなかなか見つかりそうもない。


日本酒

 割烹で旬を楽しむ機会をもった。

まず、一杯となるとやはりビール。

生の小ジョッキは喉越し良く五臓六腑にしみわたる。

さてビールと料理の組み合わせといえば、唐揚げに代表される揚げ物だ。スパイシーならなおのことピッタリといったと
ころ。

ところが、店主のおすすめにしたがっていただいた「稚鮎の一夜干し」とビールがドンピシャ。

苦味がますどころか、良いハーモニー。

やはり、食の奥は深い。とあらためて納得の一夜。


ワイン再発見LMP「大人のワインサロン・ワインの鉄人」2

前回(3月5日)より始まった「大人のワインサロン・ワインの鉄人」

事前の予備知識もヒントもなく、目隠しでワインの真実にどこまで近づくことができるのか。

前回は店主のハズレ回答のため、グランヴァンとしてスタッグスリープカスク23 1992が提供されました。

そして第2回の開催です。今回は、店主も気を集中して「鉄人」の座を守りたいところ。 

しかし、ここで若きライヴァル伏見のマルカッサン氏?が登場。はたして、鉄人の座は何処に?

会場:ルマルタンペシュール
時間:5月14日(土曜)14:30〜16:30
会費:\7,000-
対象:どなたでも自由にご参加いただけます。


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店舗

ルマルタンペシュール

〒464-0853
名古屋市千種区小松町6-15
TEL:052-733-3373

フランス料理とワインのルマルタンペシュールは「旬の和と洋の素材」をフレンチで仕立て、寄り添うワインとともに皆さまのお越しをお待ちいたしております。
●休日 日曜 第1•2•3月曜
●ランチ
11:30〜14:30(前日迄のご予約)
●ディナー
18時〜22時30分(ラストオーダー21時)
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