グラスとワインの関係(その3)
これまでお話したグラスとワインの関係も、極まる処、舌のどの部分にどんな速度でワインを載せれば、最もそのワインの個性を引き出し、美味しく表現できるかどうかと言う事に絞られます。 舌には甘・塩・酸・苦・渋・辛・旨それぞれを感知する場所が個人差はあるものの、帯状または点として絶妙に配置されています。舌は我々の大切なセンサーなのです。そしてその配置を把握することにより、ワインをより一層美味しく楽しめる訳です。つまりワインのタイプによってグラスを使い分ける事で、ワインを載せる位置と速度を変え、そのワインの良さを最高に引き出すという事です。
もちろん、温度と酸化の状態を最適にする事は言うまでもありません。 店主那須