ふぐ(その2)
ふぐと言えば、その薬味はモミジオロシにもうひとつ、アサツキも忘れてはいけません。アサツキには、植物相の典型ソーヴィニョン・ブランが打って付けですが、やはり旨味の点で、シュナンブランには及びません。
また、ふぐの調理法によっても、合わせるワインは変わります。例えば唐揚げでは、その香ばしさと肉質の味わいが増すため、軽めの、又は熟成しタンニンの柔らかくなった赤ワインが良い伴侶となります。
極めつけは白子です。これには、穏やかな酸を持ち、ほのかな甘さと滑らかさ、そして、コクのある白が良く合います。
ふぐの風味は繊細で、複雑。やはりワインもそれなりのものがよろしいかと。 店主 那須